副業の住民税で会社にバレる?20万円以下でも申告が必要な理由
副業が会社に知られる主な原因は住民税です。所得税の確定申告が不要な20万円以下でも、住民税の申告は必要です。雑所得なら申告時に「自分で納付(普通徴収)」を選べますが、給与所得の副業は原則として選べません。
副業はなぜ住民税でバレる?
会社員の住民税は、勤務先が給与から天引きして市区町村へ納める特別徴収が原則です。総務省の資料では、市区町村は5月31日までに税額を勤務先へ通知し、本人用の通知は勤務先を経由して渡します。
本人用の通知には、主たる給与以外の所得の有無が載ることがあります。勤務先用の通知には、その所得情報は載らないこととされています。市区町村によっては、本人用の記載を見られないようにする措置もあります。そのため、通知が届くことと、副業の中身が必ず伝わることは同じではありません。
20万円以下なら申告しなくていい?
所得税では、給与を1か所から受けていて年末調整されている人は、給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。20万円以下なら、この条件だけでは所得税の確定申告は不要です。ほかの条件に当てはまれば、申告が必要なことがあります。
住民税には、この20万円の免除はありません。小松市は、給与以外の所得が20万円以下でも市県民税の申告が必要だと案内しています。金額が少ないことと、申告が不要であることは別です。
普通徴収はどう選ぶ?
給与以外の所得に対する住民税は、確定申告書の第二表「住民税に関する事項」で徴収方法を選べます。手引きでは、給与から差し引く「特別徴収」と、自分で納める「自分で納付」のどちらかに丸を付けます。
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1
副業が給与か、給与以外かを分ける
業務委託や原稿料などの給与以外の所得は、自分で納付を選べます。アルバイトなど給与の副業は、原則として選べません。
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2
所得税の確定申告が必要かをNo.1900で確認する
給与を1か所から受けている人は、給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下で所得税の確定申告をしない場合でも、住民税の申告は必要です。
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3
確定申告書の第二表を開く
国税庁の手引きの「住民税・事業税に関する事項」に、給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法の欄があります。
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4
「自分で納付」に丸を付ける
給与から差し引いてほしいときは「特別徴収」、給与から差し引かず自分で納めるときは「自分で納付」です。給与所得だけの人には、この選択は出ません。
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5
申告書を提出し、納付書は自分で納める
所得税の確定申告書を提出した人は、改めて住民税の申告書を出す必要はありません。自分で納付を選んだ分は、給与から引かず自分で納めます。
副業の種類から納付方法まで
副業の種類
業務委託・原稿料など
雑所得または事業所得。給与ではありません。
アルバイト
給与所得です。勤務先が給与支払報告書を市区町村へ出します。
必要な申告
給与以外の所得が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。20万円以下でも、住民税の申告は必要です(小松市の案内)。
給与を2か所以上から受けている人は、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与・退職以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要です。
選べる納付方法
給与以外の所得は、確定申告書第二表で「自分で納付」を選べます。
給与の副業は、原則として給与から天引き(特別徴収)です。自分で納付は選べません。
バイト(給与)の副業は?
アルバイトのように給与をもらう副業は、給与所得です。国税庁の作成コーナーでは、給与・公的年金等の所得だけの人は住民税の徴収方法を選べず、原則として給与から天引きされます。
給与を2か所以上から受けている人は、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与・退職以外の所得の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です(No.1900)。給与支払報告書は、支払った勤務先から市区町村へ出ます。
バレるタイミングはいつ?
総務省の資料にある流れでは、勤務先は1月31日までに給与支払報告書を市区町村へ出し、市区町村は5月31日までに特別徴収の税額を通知します。給与からの天引きは6月から翌年5月です。
本人用の通知が勤務先を経由するときが、副業の所得に気づかれうるタイミングです。自分で納付を選んでも、知られないとは限りません。市区町村の書き方は同じではありません。
申告を忘れたら?
所得税の確定申告書を税務署に提出した人は、税務署から地方公共団体へデータが送られるため、改めて住民税の申告書を出す必要はありません(国税庁 Q9)。住民税で所得税と違う控除を使うときは、別に申告が必要になることがあります。確定申告書に書いていない所得は、この送信だけでは渡りません。
小松市は、申告していない所得がある人は市県民税の申告が必要だと案内しています。遅れたときの負担額は、所得の金額と市区町村の計算によります。ここでは金額を書きません。手続きはお住まいの市区町村に確認してください。
よくある質問
20万円以下でも住民税の申告は必要ですか?
小松市は、年末調整された給与以外の所得が20万円以下でも、市県民税の申告が必要だと案内しています。国税庁のNo.1900が定める20万円は、所得税の確定申告の基準です。住民税の申告が不要、という意味ではありません。お住まいの市区町村の案内も確認してください。
自分で納付を選べば、会社に知られませんか?
知られないとは限りません。国税庁の手引きでは、給与以外の所得に対する住民税について「自分で納付」を選べます。市区町村によっては、通知の書き方で勤務先が副業の所得に気づく余地が残ります。この記事は、会社に知られないことを約束するものではありません。
アルバイトの副業でも、自分で納付を選べますか?
給与の副業では、原則として選べません。国税庁の確定申告書等作成コーナーは、給与・公的年金等の所得だけの場合、住民税の徴収方法を選べないとしています。給与分の住民税は、給与から差し引かれます。
住民税の通知はいつ勤務先に届きますか?
総務省の資料では、給与から天引きする住民税について、市区町村は5月31日までに税額を勤務先へ通知します。本人用の通知は勤務先を経由して渡され、主たる給与以外の所得の有無が載ることがあります。勤務先用の通知には、その所得情報は載らないこととされています。給与からの天引きは6月から翌年5月です。
所得税の確定申告をすれば、住民税の申告は別ですか?
国税庁のQ9は、所得税の確定申告書を税務署に提出した人について、税務署から地方公共団体へデータが送られるため、改めて住民税の申告書を出す必要はない、と説明しています。住民税で所得税と違う控除を使うときは、別に申告が必要になることがあります。所得税の確定申告をしない20万円以下の所得は、小松市の案内のとおり、市県民税の申告が必要です。
申告をしないままだとどうなりますか?
小松市は、申告していない所得がある人は市県民税の申告が必要だと案内しています。出さないままにすると、市区町村がその所得を含めた税額を計算できないことがあります。追加の負担がいくらかは、市区町村と金額によります。ここでは金額を断定しません。
出典
- 国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
- 国税庁 令和7年分 確定申告の手引き 手順6 住民税・事業税に関する事項(第二表で「自分で納付」を選ぶ欄)
- 国税庁 確定申告書等作成コーナー 住民税の徴収方法の選択(令和7年分)
- 小松市 市県民税の申告・所得税の確定申告に関するQ&A(給与以外の所得が20万円以下でも市県民税の申告が必要)
- 総務省 個人住民税の特別徴収税額決定通知書(納税義務者用)の記載内容に係る秘匿措置の促進(5月31日までの通知、事業主経由)
- 国税庁 所得税及び復興特別所得税の申告書 Q9(確定申告書を提出した人は、改めて住民税の申告書を出す必要がない)
本記事は公開資料に基づく一般的な解説です。個別の判断は、お住まいの市区町村または税務署にご確認ください。
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